Cartier · 2023
カルティエ イノベーション プロジェクト
クリエイティブディレクター · Japan / Global / France
足を止めてもらえない店頭、海外のお客さまへの対応で分かれているツール。ブティックの5つの課題に合わせて、仕組みを開発した。AR試着のThe Looking Glassは世界の一部ブティックに展開。銀座シックスでは、通行人の動きに反応する店頭の演出で、店内への関心を促した。
課題
取り組んだ課題はそれぞれ異なる。足を止めてもらえなくなった店頭、海外の顧客への対応で分かれていたツール、顧客の好みを商品につなげられない展示。そして、抽象論で終わっていたイノベーション研修。
打ち手
つくったのは5つ。店頭でリングを試着するAR装置、通行人の動きに反応するフリップディスクのファサード、スタッフ向けのセキュアなデジタルバレット、380平米の没入型デザイン空間、そしてワークショップで使うイノベーションカード。
成果
The Looking Glassは世界各地の主要ブティックに導入され、ラグジュアリー分野のAR活用の基準となった。銀座シックスの展示は、人を店内に引き込むランドマークに。Digital Valetは顧客情報を守りながら、接客の速度と精度を高めた。Culture of Designには6週間にわたり文化に触れる場として人が訪れ、イノベーションカードは社内で議論を進めるツールとして定着した。
01: The Looking Glass
店頭でリングを試着できるAR装置。指に重なる精細なリングの映像をリアルタイムで表示する。形や大きさの正確さと、本物らしく見えることを両立させ、ブティックでの輝きや反射まで再現した。

02: Cartier Salon
同じイノベーションプログラムの一部として設計されたサロン空間。
03: 銀座 シックス フリップ ディスク
大型のフリップディスクに、アニメーションとリアルタイムの反応を組み合わせた。通行人の動きやシルエットを読み取り、それに応じてディスプレイが動く仕組み。

04: Culture of Design 没入型展示空間
380平米の空間に、実物の展示とデジタルで物語を伝える演出、参加型の仕掛けを組み合わせた。展示の案内に沿って進み、HoloLensのARやデジタルゲームを体験し、その場を人と共有する。来場者ごとに異なる道筋で、カルティエのデザインの世界をたどれるようにした。
05: 店頭プライススキャナー
ブティックのスタッフが使う携帯端末。商品をスキャンすると、その場で価格や詳細を確認できる。接客を中断して調べに行く必要がない。サービスデザインの調査から始め、3Dプリントで動作する試作機をつくり、実機へと仕上げた。







06: Cartier Tokyo Lab イノベーション カード
イノベーション研修で、参加者が実際に手を動かして考えるためのカードセット。講義を聞くだけで終わらせず、社内の議論を進めるツールとして定着した。










